整合性に答はない

    投稿日:2012-11-25投稿者:

    こんにちは。スポーツドクター辻秀一です。

    先日、女性指揮者で有名な西本智実さんという

    方のクラッシック音楽のコンサートに行きました。

    わたしはこの方の大ファンです。

    西本さんがクラシック音楽を光と織り交ぜながら

    芸術作品として新たに創り出したり、

    西本さんが創られた詞を朗読されたりなどと

    伝統的なクラッシック音楽を楽しませる工夫が

    随所にされていました。

    休日の夕方に何処知れず人が集まり、クラシック

    音楽に耳を傾けるという素敵な文化を日本でも

    感じたいと思っている人がこんなにもいる

    ことに感銘を受けました。

    考えるより感じる、あらゆる刺激が五感に

    染み入るような、文化の香りはとても大切です。

    文明が発展した認知の世界の中で、文化を

    五感で感じるということが薄れていますが、

    日本には「わびさび」という言葉があるように、

    もともと定量化できない文化的なことを感じる

    ことが好きな国民性ではないかと思います。

    わたしはスポーツでそういう文化を感じることが

    できたらと思いながら聴いていました。

    西本さんもアイディア豊富な方ですので、

    伝統的なクラシック音楽を新しい形で多くの人に

    楽しんでいただきたいという想いを感じました。

    文化を愛し、感じることの感性を大事にする

    西本さんと感じることを求めている人の存在が

    とても嬉しく思えました。

    その空間はとてもいい空気で良かったです。

    世の中は認知とライフスキルとか、

    考えると感じるとか、

    文明と文化とか、

    見えるものと見えないものとか、

    そういうバランスこそが人生の本質だと思います。

    人間というのは、そのバランスを見失っては

    生きていけないんじゃないかとすごく思いました。

    人によってはその重みづけは違いますが、、、

    普通はバランスというと重さや大きさなどを量って、

    量か大きさのバランスをとるようにします。

    でも考えるものと感じるもののバランスは

    重さや大きさで測れないからそもそも

    バランスがとりにくいのです。

    ライフスキル的に言えばただ心地良いと感じて、

    ただ考えて、ただ感じれば良いのです。

    しかし、それがどれだけ本当にバランスが取れて

    いるのだろうかと整合性を認知の脳が求めてしまいます。

    でも、その整合性をいくら求めたところで答はありせん。

    答はなくていいじゃないですか。

    大事なことはバランスを取ろうとして生きていること。

    それ自体がとても大事です。

    バランスを取ろうとして生きようと考えていること、

    そのものに生きる意味があることと思います。

    というのを、改めて感じたとてもいい気分の時間でした。

    脳が刺激されて、アイディアが次から次へと湧いてでてきた

    超いい時間でした。

    ライブは行かないと良さがわかりませんよね。

    いくら口で説明しても、感じることは伝わりませんから。

    足を運ばれた方々は素晴らしい感性だと思います。

    目には見えない無形の文化を感じることを楽しみに

    来られたわけですから。

    わたしはこのような感性を大事にしたいと思っています。

     

     

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