投稿日:2012-10-05投稿者:
10月1日
こんばんは。
スポーツドクターの辻秀一です。
先日、山形の子どもたちをスポーツで元気にする
プロジェクトがあり山形に行ってきました。
スポーツ版ディズニーランド「エミネランド」です。
http://www.eminecross-sports-world.com/emineland/
やっぱり、子どもたちは感性がいいですよね。
「感じる」ことに、理由とか理屈なんかでいらないですからね。
大人になるとなぜ、あんな理由と理屈が
必要になるのだろうと、すごく思います。
わたしは遊びにゲームやスポーツを
とり入れたアトラクションをやりました。
みんなで「元気、感動、仲間、成長」を
感じて笑顔になろうというのが狙いです。
印象深かった一つに「好きなことが同じ人と手をつなごう」
というゲームがあります。
校長先生から、大人から子どもから、男の子から女の子まで
150人全員が参加するワークです。
どうやるかというと、「何が好き?」といって2人でまず話します。
「これ、好きだよね」といって「好き」が同じ人を見つけると手をつなぎます。
すると、2人組から始まり、3人組になり、
4人組の人が、またその端と端がつながり、
最終的には、なんと!
150人全員が手をつなぎ、大きな一つの輪になるのです。
子どもから大人まで全員が「好きなこと」で
つながるのですから、超感動的で、超フローになります。
みんなが知らず知らずに笑顔になっていきますし、
校長先生も含め先生方、大人子ども全員余すことなく
笑顔でいい気分になっている。言葉にはしにくい感動ですね。
実は、驚きだと思いますが、これは例外にもれず
どこでやっても毎回全員がつながります。
そして、毎回超感動があります。
笑うこと、気分が良くなることにいちいち理由など要りません。
大人になると笑顔になるのにも、理由づけをする人ばかりです。
なぜ?どうして?と、原因を追及し、原因と結果を常に追求している。
会社となるとさらに、それが強まり結果の追求、原因の分析ばかりですね。
ですから、子供のような理屈抜きで、「感じる」という
感性の重要性を改めて感じましたし、
「感じる」ことの感性を人間として育んでいく活動が文化ですね。
文明は、どちらかというと認知的です。
ロジカルだし、成果主義だし、物質主義だし。
だから、
感じることに触れなくなると、人間らしくなくなります。
自然や子どもと触れるとか、文化と触れるという活動をしなくなると、
ロボット化してしまうのではないかという気がするのです。
文明と文化があってこその人間ですから。
何が言いたいかというと、
日々の生活で本当にthings to doと目標管理制度と
成果主義と原因・理由に追われていると、
文明的側面しかないので確実に感性が落ちます。
つまり今の時代、文化的なことを人間が枯渇しているような気がします。
そんなことを改めて感じた1日でした。
あなたは何か「感じる」ことに触れていますか?
それとも、ロボット化してしまっていませんか?