投稿日:2012-10-15投稿者:
10 月15日
こんにちは。
スポーツドクター辻秀一です。
ライフスキルを取り入れる感覚というのは、
「新しい語学を身につける感覚」とよくわたしは説明します。
聞く・話す方の会話をする感覚です。
英語で水をもらう時に“Give me water.”って言っていると
「ああ、水がきて水が飲めた。よかったなあ」といった感じです。
何も考えずに“Give me water.”と言って、そこに水がでてきて、
自分の喜びがそこに生まれるということが脳の中に作られていきます。
この感覚がとても大事です。
ライフスキルを学ぶのに、どうも難しく考えてしまう人がいます。
そういう方は語学を文法から入る方が多いように見受けます。
例えば、水が欲しい時には「水ってなんて訳したかな」とか
「英語の場合は先に動詞を言わなくてはいけない。」
だから、先にgive その後に目的語のwaterを持ってきて
というように勉強される方が難しくしてしまう気がします。
整合性を自分の中に作っていかないと、
自分の中で腑に落ちないんでしょうね。
今までの自分の引き出しから引き出すのではなくて、
「水が欲しい場合は“Give me water.”と言えばいい」
ただそれだけなんです。
ここで、たとえあなたが英語を話せなかったとしても
なにも問題ありません。英語を話せる人は天才ではないのです。
英語圏に住めば、誰でも英語を話しています。
現に日本で住んでいるわたしたちは何も考えずに日本語を話しています。
超頭がいいからかというと、決してそんなことはありません。
「水が欲しいというのはgive me waterと言う」をただただ
繰り返しているからなのです。
ただそれだけ。
何も考えずに、喉が渇いたと感じたら「give me water」と
考えて、話す、そして通じる。
ライフスキルも同じでいたってシンプル。
ただ、繰り返し、意味を付けずに考えるだけ。
だから、誰でもできることなのです。
また、現状の思考を入れ替えてライフスキルを
取り入れなくてはならない。と思っている方もいらっしゃいます。
自分の過去の経験に基づいた整合性と、
それを入れるには今までの自分を変えなきゃいけない
というとらわれがものすごくある気がします。
自分の思考を変えないと、脳の容量もいっぱいで
受け入れられないんだと思っているような感じがありますね。
今までの自分で全然いいんですよ。
自分の経験に基づいたもの、自分の学習によって手に入れたもの、
自分の中で形成された認知によるもの、いろいろ皆さん持っている。
それは持ったままでいいのです。
そこにもう1個付け加える感覚です。
どうも素直さが肝のような気がしますね。
素直な力が必要なんですね。
いい意味でバカになる。
ライフスキルの一部で言うと、「今に生きる」とただ考える。
「一生懸命に生きる」とただ考える。
つべこべ言わずに、、、
どうやってとか、何をとかはそこに不要。
九九を覚えた時のように聞いたことをそのまま言い返す、繰り返す。
それだけで脳にシナプスが形成されていくからいいんです。
だから、いちいち考えなくても九九を言えますね。
認知でこねくり回さずに、まず素直に受け入れてみてください。
素直というのは、結局フローなんです。
ありがとうございます。