投稿日:2012-10-16投稿者:
10月16日
こんにちは。
フローマインドの岡田です。
「今に生きる」という、
とても大事なライフスキルがあるのをご存じですか?
「今」には「今」しか存在しないんだから、
「今に生きる」なんてあたりまえじゃないか、
と思うかもしれませんが、これが意外にできてないものなんです。
「今に生きる」。
これは、人間はついつい過去や未来に引っ張られて、
終わったことを悔やんだり、先のことを心配したりしてしまうけれど、
そうしているとパフォーマンスが上がらないので、
意識して、常に“今”を選択して生きるようにしよう、ということです。
私たちの認知脳はとても頭がいい(笑)ので、
ここにある「今」のことを考えていればいいのに、
過去へいったり未来にいったり、時間を超えて忙しく動き回ります。
でも、終わったことをくよくよしても、まだ来ない先のことを案じていても、
過去が変わるわけじゃないし、未来が思うようにデザインできるわけでもない。
だったら、「今」できることに集中しようよ! という辻先生の提案です。
これは、スポーツのことになぞらえて考えるとよくわかるかもしれません。
先生がトレーニングをしていたある社会人ラグビーチームが、
4年連続で日本一になったことがあるそうです。
そのときに先生が選手たち全員に課したのが、一日に100回「今」と言うこと。
毎日毎日、「今」「今」「今」と言い続ける。
なんだかずいぶん単純なように思えますが、
そうすることで過去や未来に持っていかれにくくなります。
ある年の全日本選手権の決勝。
自分たちがリードしている状況で、残り数分になった。
そうすると、ふつうは“勝てるかも!“という思いによって
心が未来にもっていかれてしまい、パフォーマンスが落ちて、
その結果、最後の最後に逆転される…なんていうことも起こります。
古い話ですが、1979年のウィンブルドン男子シングルス決勝戦。
四連覇がかかったビヨン・ボルグとロスコー・タナーが互角の闘いを繰り広げ、
ツー・セット・オールになったあとの最終セット。
当時世界最速のサーブを打つと言われたタナーが3-2でリードし、
これが決まれば4-2という場面。
強烈なサーブが相手コートに突き刺さった瞬間、
タナーは「これで優勝はオレのもの!」と思ったことでしょう。
しかし次の瞬間、ボルグのリターンが足元を抜けていきます。
そこから形勢は逆転し、結局ボルグが四連覇を成し遂げます。
想像するに、このときのタナーの心は未来にもっていかれてたのではないでしょうか…。
それを防ぐための「今」「今」「今」なんですね。
毎日「今」と繰り返していたラグビー選手たちの心は未来に
とらわれることなく、“この瞬間”のプレーに集中できたからこそ、
その年も日本一に輝くことができたんだと思います。
「今に生きる」ができているかどうかが、運命の分かれ道。
あなたは今、「今を選択して」いますか?
今、「ここにある今」だけに集中できているでしょうか。
それがいつもできるように、私も毎日「今」と言い続けています。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
岡田 綾