笑顔に証明は必要?

    投稿日:2012-10-22投稿者:

    10月22日
    こんばんは。スポーツドクター辻秀一です。

    先日、ある企業でチア研修しました。
    チアとはチアリーダーのチアです。

    応援の意味ですね。
    この研修はとても大好きな研修の一つです。

    その企業は仕事の性質上「正しい」「間違い」を定量的に
    追求していくので、認知が強く働いている方々が多く、

    ものすごく理論・理屈好きな方が多い。
    そんな中、とってもやり甲斐がありましたね。

    例えて言うならば、英会話を文法から学ばないと
    気の済まないパターンの方々ですので、無理矢理アメリカに
    連れていって英語を話してみるという体感をするようなもの。

    この研修でわたしが得て欲しかったのは
    この体感です。

    研修を始めると「チア(応援する)って、できるのかな?」とか、
    「もういやだなあ」とか、「なんでこんな研修に、俺来ちゃったんだろう」とか、

    「声出すとか恥ずかしいなあ」とか、
    「ボンボン持つわけ?」とか
    といった感じでもう認知による意味付けてんこもりでした。

    でも、そこでチアの見本を見せるチアリーダーたちが
    「がんばりましょう!」と笑顔で元気良く言うと、
    「もうしょうがねえなあ」みたいな感じでスタートしました。

    しかし、どんなに認知の傾向が強い方でも、チア(応援する)の
    研修を始めはいやいやながらでも進めていくうちに変化が現れてきました。

    笑顔でいることとか、一生懸命することとか、
    大きな声を出すこととか、お互いにリスペクトして声を掛け合うとか、

    みんなでつながろうとすることとか、
    これらを実行していくうちに何か感じてきたのでしょうね。

    それが狙いです。体験を通じて体感して欲しいのです。

    わたしがお伝えしているライフスキルは、
    人間の遺伝子に絶対組み込まれている仕組みです。
    例外なく、みんなが感じるもの。

    遺伝子の話でいくと、人間の遺伝子も使わないと、
    どんどんオフ化が進み、感じなくなると言います。

    オフ化が進んでしまい、感じないことが普通になってしまう
    人も少なくないですが、今回のケースでそんな人でも
    なんとかなると思いました。

    その体感すら拒絶する人はいなかったのです。
    みんな笑顔で大きな声を出して、応援されたり応援している
    ことが、フローを生み出しました。

    だからこそ、どんな人も最後まで「うるせえなあ」とか
    「俺、超気分悪い」などという人はいない。
    「恥ずかしい」とかは、当然伴っているでしょう。

        
    他の企業研修でもライフスキルのトレーニングをしている時に、
    「笑顔でいると気持ちがいいでしょう」とわたしが言いますが、

    でも、「でもなぜ笑顔でいると気分がよくなるか?
    証明してくれないと俺は笑顔にはなりたくない」

    というくらいに強烈な認知に傾いた方々がいる会社でさえも
    実際にチアの研修を一緒にファシリしてくれるチアリーダーと笑顔になって、

    大きな声を出して応援して、一生懸命やってつながろうと、
    している時に「別に」と言った人、見たことがないですね。

    なので、やはりどの人も感じる心は持っているけど、
    凍結されて生きているだけであって、
    感じる心がなくなっているわけではありません。

    ですから、機会を与えれば凍結している遺伝子や心も
    溶ける、というのを確信しました。

    その証拠に当たり前かもしれませんが、今回の研修を終えた後に
    「今日、超ムカついたんです」とか
    「今日は最悪の気分の悪い日でした」とかいう人はいません。

    大事なのは、体感。
    体験して体感すれば、誰も感じ伝わります。

    ライフスキルに例外はありません。

    応援することは気分がいい。
    その体感こそを大切にして欲しいと思います。

    ありがとうございます。

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