フローがもたらす仕事の質とは?

    投稿日:2012-10-31投稿者:

    こんばんは。スポーツドクター辻秀一です。

    わたしがフロープロジェクトリーダーとして、
    お付き合いさせていただいているある企業のお話をします。

    社長はとてもメンタルの重要性を理解されている方で、
    目に見えない価値というものを理解されているのでとてもやりやすいですね。

    そして、社長もエクセレンスカンパニーを目指したいとおっしゃってくれています。

    この企業内でわたしはフロープロジェクトというのを立ち上げ、
    わたしがプロジェクトリーダーとなっています。

    フローとは何かとか、ライフスキルとは何なのかという講演を、
    1000人の社員のうち800人ぐらいの方々に聞いていただいています。

    そして、フローリーダーを会社の中で育てるというのを、
    このフロープロジェクトの大きな目的でありミッションとして取り組んでいます。

    当然のことながら、わたしがこの企業にずっといることはできませんので、
    やはり企業の中で自らフロー化を起こす仕組みを創ることがとても重要です。

    その仕組とは
    一つは、会社内にこういうことを動かしていく機能があるということ
    もう一つは、理解し価値を持って社内を動かしていく人がいるということが
    重要なのです。

    ですので、人事の方は社長を含めてサポート本部長と、
    どういう仕組みがあれば、フロー化を起こしていくのか
    組織的なことをサポートしていただきます。

    人の部分に関しては、フローリーダーを挙手制で募ります。
    忙しい仕事をしている中で、さらにプラスした取り組みを

    やってみたいという意識の高い人たちを30人ずつ集めて半年間に
    わたり毎月トレーニングを積んでいきます。

    少しずつフローリーダーの数を増えやしていき、1000人規模の
    企業でその中の2割にあたる、約200人のフローリーダーを
    部署とポジション、地位を超えて作り出そうと、
    今は2期のトレーニングを実施しています。

    徐々にリーダーの方々からの波及効果が徐々にみえてきています。
    定量的な成果を測るのは、なかなか難しいところはありますが、
    フロー化が起こるとパフォーマンスは上がるので、

    定量化できないものでも、行動の質が変わったり、関係の質が変わったり、
    思考の質が変わっていっています。これはとても重要なことです。

    社長がこれらの質のことをとても大事にしているので理解を得やすいですね。
    業務内容的にはものすごい認知が必要な業務の会社ではありますが、
    認知が必要とされる分、定量的だけで測れない質を大事にしましょう。
    というようなことが言われています。

    だから、この企業は「Always the best, Always fun」
     (常にベストを尽くすことと、常に楽しむこと)という
    いうことを企業理念として価値の一つと置き重要視されています。

    楽しむ(fun)の定量化はできるかといったら、できませんよね。
    オールウエイズ・ザ・ベスト、オールウエイズ・ファンって、
    まさにライフスキルがなかったら絶対無理なキーワードです。

    オールウエイズ(いつも)が言葉として頭に付いているので、
    いつでもどこでも持ち歩けるライフスキルがなかったら、

    この会社のバリューを達成するのは難しいので、
    数値目標だけじゃない、哲学というか理念みたいなものが
    しっかりある会社は受け入れられやすいですね。

    数字至上主義だけの常に何パーセントアップとかばかりの
    会社は受け入れることが厳しいと思いますね。

    もちろん、数字を全く無視しているわけではありません。
    フロープロジェクトの目的というのは最終的には結果である
    数字を上げるためであります。

    しかし、フローな心の状態を創ることが仕事の「質」を
    高めるので、いい気分でさらにパフォーマンスの高い
    成果が上げられるということが一番重要なポイントです。

    そのことを理解されている企業とそうでない企業とでは
    いかに個人のパフォーマンスが高く発揮できるか否かという
    ところが大きな違いになります。

    わたしがプロジェクトリーダーをさせていただいている
    この企業ではその違いが見えてきているのでますます楽しみです。

    ありがとうございます。

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