投稿日:2013-12-26投稿者:
こんにちは。
スポーツドクターの辻秀一です。
どうすれば結果を出せるのか?
いつまでに、何をすればいいのか?
どれだけの数をこなせばいいのか?
わたしたちは、このようなことを
考えるのは比較的得意です。
何をするのかを考えるのは、
わたしたちが生きていく上で
とても大切なことです。
これが出来ないと、社会生活を
送る事が難しくなってしまいます。
ですので、わたしたちは、
より適切な“何”を求めて
多くのことを学びます。
計画の立て方。
指示の伝え方。
話の聞き方。
文章の書き方。
企画書の作り方。
プレゼンの仕方。
お金の管理の仕方。
適切な睡眠の取り方。
いくらでも出てきます。
それは当然のことで、わたしたちの生活は
常に“何をするか”を中心に回っているからです。
わたしはこれらを、
いわゆるパフォーマンスと呼んでいます。
すなわち、わたしたちが行う行動
全てのことです。
何をするかには、常に頭を使っているわけですが、
このパフォーマンスには、
多くの人が目を向けない側面があります。
それが“質”です。
この質とは、すなわち、
どんな心の状態で、
そのパフォーマンスを行うのか、
ということです。
部下に指示を出すとき、
自分の心の状態によって
そのパフォーマンスに違いが出るのは
経験的に理解できると思います。
お客からの大きなクレームに対応した後で、
イライラしたり大きな不安を感じていると、
部下への指示もぼやけたり、感情的になったり
してしまうでしょう。
その指示を受けた部下も
内容がうまく把握できずに、仕事に
支障をきたしてしまうかもしれません。
一方、娘から誕生日プレゼントをもらって
機嫌の良い状態なら、部下への指示も的確になり、
それを聞いた部下も気持ちよく指示通りの行動を
取れるようになるでしょう。
1 つのことを行うにしても、
そこには質が高い状態と
質の低い状態があるということです。
そして、それを決めているのが、
心の状態であるわけです。
質が高く、パフォーマンスが高い状態を
フローと呼んでおり、
質が低く、パフォーマンスが低い状態を
ノンフローと呼んでいるわけですね。
多くの人は、パフォーマンスに質がある
などという視点は持てていません。
パフォーマンスの量を増やして、
よりハイパフォーマンスを発揮しようと
している人ばかりです。
もちろん、それでもハイパフォーマーに
なれるかもしれませんが、心を無視し、
ストレスを抱え続けなければならなくなり、
充実感や幸福感を感じにくくなります。
ぜひ、今あなたが行っている
行動の“質”という面にも
注目して頂きたいと思います。
そして、質の高いパフォーマンスを発揮できる
フローな人を目指していって欲しいと思います。