席を譲ったら賠償請求されました

    投稿日:2013-12-30投稿者:

    先日、こんなニュースを発見しました。
    中国のニュースです。

     

    あるバスの中で女の子が
    おばあさんに席を譲ろうとしたそうです。

    その時、バスが急ブレーキをかけ、
    おばあさんは転倒してしまいました。

    おばあさんは「痛い痛い」と叫び、
    さらには「席を譲ってくれなければ
    倒れることなんて無かった」と言い、
    責任を取ってくれと言ったそうです。

    つまり、賠償金を払え、と
    請求してきたわけです。

    女の子は母親を呼んで
    散々話し合ったそうですが、
    結局賠償金(200元)を支払ったそうです。

     

    さて、あなたはこのニュース
    どう思いますか?

    まずすぐに思うのは、
    女の子がかわいそうだな、
    ということです。

    そして、おばあさんはとても
    ライフスキルが低いな
    ということです。

     

    ライフスキルの 1 つに、
    「自分の行動は自分で決めていると考える」
    というのがあります。

    このおばあさんは、自分で決めている
    ということに全く気付いていないようです。

    「席を譲りますよ」と女の子から言われ、
    譲ってもらおうと決めたのは
    他でもないおばあさん自身ですよね。

    自分で譲ってもらおうと決めたのに、
    「あなた(女の子)が譲ろうとしたせいで、
    わたしは倒れてしまった!」
    と、相手のせいにしています。

    とてもライフスキルが低いと思いませんか?

     

    一方で女の子も、この後どうなるかということが、
    ライフスキルのスキル度合いによって
    変わってくるでしょう。

    もし、ライフスキルが低ければ、
    「せっかく善意で譲ってあげようと思ったのに、
    倒れた責任を押し付けるなんて最悪」と
    思うかもしれません。

    その経験が尾を引けば、2 度と
    席を譲ろうと思うことはないでしょう。

     

    一方ライフスキルが高ければ、
    おばあさんに “最悪” と意味を付けたり、
    席を譲ると面倒になるかもしれない、
    という意味付けを持たずにいることが
    できると思います。

    つまり、この経験にとらわれず、
    またバスの中で老人が乗ってきたら
    席を譲ることができるわけですね。

     

    よく、電車やバスで席を譲ろうとすると、
    「年寄り扱いするな!」と言われた、
    というエピソードを耳にします。

    確かにそう言われると、
    ノンフローになりますよね。

    そして、ノンフローになるのがイヤだから、
    もう席を譲らない、という行動を
    取るようになってしまう人が多いと思います。

     

    でもライフスキルが高いと、
    過去に縛られにくくなりますし、
    自分の気分が相手に左右されにくくなるので、
    断られようが何度でも席を譲ろうと
    思うことができるのではないでしょうか?

     

    相手にどんな反応をされても
    自分のきげんを自分でつくれるようになれば、
    怖いものなしですよね。

    「断られたらどうしよう…」とか
    「失敗したらどうしよう…」など
    不安になることが減ってしまうわけですから。

     

    ちょっとした日常の場面にも、
    ライフスキルのスキル度合いが
    影響を与えているんですね。

     

    ― フローマインド事務局

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