プラス思考でストレス増

    投稿日:2014-01-15投稿者:

    昔、こんな人がいました。

    その人はとてもプラス思考な人でした。
    何事もプラスに捉えようとしている人で、
    例えばこんな感じです。

     

    コップに水が入っている。
    水のかさは半分くらい。

    じゃあその時、コップに水が
    半分「しか」入っていないと
    考えるのか?

    それとも、まだ半分「も」
    入っていると考えるのか?

    プラス思考の人は、後者ですね。

     

    コップの水をまだ十分にあると
    とらえるわけです。それによって、
    不安感や絶望感を感じずにいよう
    というのがプラス思考だと思います。

     

    その人も、どんなことがあっても
    プラスに捉えていました。

    自分の財布が盗まれても、
    ビジネスパートナーに裏切られても、
    ビジネスアイデアを盗まれても、
    プラスにプラスに考えていました。

     

    何ごともプラスに捉えられる人って、
    本当にすごいですよね。

    前向きに捉えることで、
    ネガティブでいるよりも
    気分が良くなるはずですから。

    気分が良くなるということは、
    フローな状態に傾いている
    ということでしょう。

    いつまでもネガティブな考えを
    引きずることなく、
    すぐにプラスに切り替えて、
    いつも通りのパフォーマンスを
    発揮できるのでしょう。

     

    でも、実際その人を見ていて
    わたしは不思議に思うことがありました。

     

    それは、、、

     

    いくらプラスな捉え方をして、
    プラスな解釈を言っていても、
    顔は決して笑っていなかったのです。

    むしろ、普段より苦しい感じでした。

     

    もしかしたら、プラスなことを
    言いながらも、心の底ではショックを
    受けていたのかもしれません。

    財布を失くしたら
    ショックですよね。

    ビジネスパートナーに裏切られて、
    平気でいられるでしょうか?

    すぐに立ち直るのも
    難しい気がします。

     

    でも、なんとかしないといけません。

    ショックを受けるのは
    人として自然なことですが、
    いつまでも引きずっているわけにも
    いかないですから、対策を講じた
    のだと思います。

    そして、その対策がプラス思考や
    ポジティブシンキングと呼ばれる
    方法だったわけですね。

     

    ですが、プラスな発言とは裏腹に、
    表情は全くプラスになっていませんでした。
    むしろ、感情や気持ちに嘘をついて
    我慢をしている感じです。

    本音では「ふざけんな!」と
    思っていたのかもしれません。
    「くそったれ」と思っていたの
    かもしれません。

    プラスに捉えないとダメな奴
    みたいな風潮もありますから、
    無理していたのかもしれません。

    いずれにしろ、ストレスを
    感じているように思いました。

     

    「プラス思考は決して悪くない」
    というのは辻先生も常々おっしゃっていますが、
    とはいえ、ストレスを抱える原因にもなって
    しまうのも事実でしょう。

    よほどトレーニングされていない限り、
    全ての物事をプラスに捉えるのは
    無理があるからです。

    結局、この方法で自分をフローにするのは
    かなり難易度が高いということになります。

     

    何度も言いますが、
    別にプラス思考は悪くないと思います。

    プラスに考えて、フローになり、
    あなたのパフォーマンスが上がるのなら
    それはとても素晴らしいことですよね。

    ただ、色んな人を見ている限り、
    何事もプラスに捉えらるというのは
    どこか無理をしていると感じずには
    いられないなと思います。

     

    わたしも、全てをプラスに捉えるのは
    無理があると感じています。

    だからこそ、ライフスキルを磨くことを
    オススメしているのですが・・・。

     

    — フローマインド事務局

     

     

    P.S.
    ライフスキルなら、自分に嘘を付いて
    プラス思考やポジティブシンキングをするより
    簡単に無理なく自分のパフォーマンスを
    上げていくことができます。

    今日からそのトレーニング、
    初めてみませんか?

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