パフォーマンスを“上げる”とらわれ

    投稿日:2014-02-17投稿者:

    こんにちは。
    スポーツドクターの辻秀一です。

     

    子どもの頃、お母さんに手を引かれて
    歩いていた頃、、、

    お母さんが言います。

    「○○ちゃん、ちょっと待っててね。」

    そして、つないでいた手をほどき、
    お母さんは離れていってしまいます。

    しばらくすると、帰ってきて、
    また手をつないで歩き出す。

     

    よくある光景ではないでしょうか?

    しかし、このよくある光景にも、
    わたしたち人間のやっかいな脳の仕組みが
    影響を与えることがあります。

     

    例えば、お母さんとずっと
    手をつないでいたいあなたは、
    離れていったお母さんに対して、
    自分のことを見捨てた、
    と感じるかもしれません。

    自分のことを嫌いになったのでは、
    と感じるかもしれません。

     

    実はこういった些細なことでも、
    わたしたち人間は、心にとらわれを
    つくってしまうのです。

    とらわれがある事で、
    わたしたちの行動は
    制限を受けてしまいます。

    自分は成功するはずが無い、
    不景気の時はうまくいくはずがない
    という思い込みは、すべて自分が
    作り出している幻想なのです。

    このとらわれがあることで、
    わたしたちは自分の行動に
    制限をかけてしまいますので、
    変わろうと思っても、なかなか
    変わることができないのです。

     

    その一方で、自分はこういう人間だ、
    という定義を頑に持っている人がいます。

    こだわりや一貫性、ぶれない芯のようなものを
    持っていることで、パフォーマンスが
    上がっているのです。

    自分は一流のセールスマンだ。
    自分は正義感のある人間だ。
    自分は優しい親だ。

    など。

     

    ただ、これも実はとらわれです。

    とらわれは何も悪影響があるだけではあく、
    とらわれがパフォーマンスを
    上げる方向に働くこともあります。

    しかし、絶対的な基準ではないので、
    どこかでそのとらわれが自分を苦しめて
    しまうこともあるかもしれません。

     

    一流のセールスマンというとらわれの中にれば、
    どこかで成長の限界を迎えるかもしれません。

    正義感がある、というとらわれのために、
    相手の立場や状況を理解しようとせず、
    ただただ正義を振りかざすかもしれません。

    優しい親だというとらわれが暴走すると
    子どもを甘やかしてしまうかもしれないのです。

     

    自分のパフォーマンスが上がる
    良い方向に働くのならいいのですが、
    とらわれは結局とらわれであることを
    分っておくと、常に柔軟に変化できるので、
    長く結果を出し続けていくことができるでしょう。

    自分が持つとらわれに、
    ちょっと目を向けてみては
    いかがでしょうか?

     

     

    P.S.
    自分に目を向けるトレーニングは
    実は簡単です。このシンプルな思考法を
    試してみてはいかがでしょうか…

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