投稿日:2014-03-12投稿者:
60 階建てのビルを
エレベーターで昇っていき、
ドアが開くと目の前に
大きな広間が広がっていて、
絨毯が敷かれています。
その絨毯の色はワインレッドで、
真ん中に一本、黄色のラインが
引かれたデザインです。
黄色のラインは肩幅より
ちょっと狭いくらい。
ちょうど、歩道に引かれた
目が不自由な人向けの
黄色の点字ブロックほどの幅です。
さて、ここであなたに質問です。
もし、その黄色いラインから
はみ出さずに歩いてください
と言われたら、あなたは歩けますか?
おそらく、なんのためらいもなく、
普通に歩く事ができるでしょう。
黄色の点字ブロックくらいの
幅の部分だけを歩く。
そんなに難しいことではないですよね?
実際に歩いているところを
想像してみてください。
絨毯の端まで黄色いラインは
続いています。距離はだいたい
30 m くらいです。
問題なく歩けるだろうイメージは
持てましたか?
それでは次に、その床に敷かれていた
ワインレッドの絨毯を
はいでみたいと思います。
絨毯の下に隠れていた床が現れます。
しかし、そこでこの広間の秘密が明らかになります。
実はその広間の床は、
絨毯の黄色いラインがかぶさっていた部分を残し、
他は全て 1 階まで吹き抜けになっていたのです。
つまり、エレベーター側から広間の端まで、
黄色いラインと同じ幅の橋がかかっているだけで、
その両脇には床が一切無く、吹き抜けだったのです。
さて、ここで改めて質問します。
もし、その一本の橋をはみ出さずに
歩いてください(はみ出したら落ちますが)
と言われたら、あなたは歩けますか?
先ほど歩いてきた
黄色のラインと同じ幅です。
先ほどなんてことなく歩けたなら、
今回も歩けるはずですよね。
ですがどうでしょう?
イメージしてみてください。
黄色い点字ブロックほどの幅の橋。
手すりはありません。
両側は 1 階までの吹き抜け。
60 階のビルですから、
落ちたら当然死んでしまいます。
そんなところを、再び歩いて
エレベーター側まで戻れますか?
できそうなイメージがわきますか?
おそらく、難しいんじゃないかと思います。
躊躇したり、怖じ気づいたり、
今しがた自分が歩いたことを後悔し
恐怖に包まれるかもしれません。
なぜ、そうなってしまったのか?
辻メソッドで言うところの
“意味付け” が起こったからですよね。
狭い幅で「危険」とか、
手すりがないから「危ない」とか、
そういう意味がついて、
さっきは出来たことも
できなくなってしまいます。
つまりパフォーマンスが
落ちてしまったわけです。
決して歩く能力がなくなった
わけではありません。
もしかしたら、あなたにも
本当はできるはずなのに、
自分で意味を付けているばかりに、
できずにいることがあるかもしれません。
心当たりはありませんか?
― フローマインド事務局
P.S.
本日は、以前読んだたとえ話を
ご紹介しました。
もし、意味付けがあなたのパフォーマンスを
下げているのだとしたら・・・
出来るはずなのに出来ていないことが
あるかもしれませんよ。
そんな時は……