投稿日:2014-03-27投稿者:
「人には思いやりをもった方がいい」
誰に聞いても「確かに」と
納得してもらえそうなことです。
しかし、わたしたちは常に
思いやりを持てているでしょうか?
こんにちは。
スポーツドクターの辻秀一です。
本日は思いやりについてお話したいわけではなく、
「知識の裏切り」ということについて
お伝えしたいと思います。
「人には思いやりをもった方がいい」
と誰もが納得するようなことがあり、
周りからも思いやりを持って接しなさい
と言われてきました。
セールスする時にも、
お客さんの立場になって考えなさい
と言われいると思いますし、
マネジメントなどでも、
部下の立場になって考えなさい
と言われています。
夫婦関係や恋愛なども、
相手の気持ちになって
考える事が大事だと言われるでしょう。
つまり、人間関係において
思いやりを持てというのは、
普段からあちらこちらで
言われていることなのです。
しかし、知識としては知っていることも
実際に行動としてできるかどうかは別でしょう。
思いやりをもてるときもあれば、
もてないときもあると思います。
満員電車の中、目の前にお腹を抱えた
妊婦さんが乗ってきて、
席を譲ることもできるのですが、
なぜか譲るという行動を取れないときがあります。
それは決して、妊婦さんのことが嫌いだとか、
気に食わないとか、憎んでいるとかいう
理由ではないのです。
簡単に言うと、まさに
自分がノンフローだからと言えます。
自分の機嫌が悪いと、
席を譲った方がいい、思いやりを持った方がいい
と頭では分かっていても、その行動が取れないのです。
ちゃんと相手に対して
思いやりを持てるときもある。
しかし、思いやれないときもある。
これは、知っているか知らないかの違いではなく、
自分がフローかノンフローかの違いなのです。
このように、わたしたちは、
自分の知識として「こうした方がいい」ということを、
自分の気分次第で簡単に裏切ります。
これを「知識の裏切り」と呼んでいます。
一旦知識を裏切ってしまうと、
今度は言い訳探しを始めます。
自分の知識を裏切った行為を
正当化しようとするのです。
人には思いやりを持った方がいい
人には優しくした方がいい
人は大事にした方がいい
人には礼儀正しくした方がいい
人には親切にした方がいい
わたしたちは知識として
たくさんの「〇〇した方がいい」という
ことを知っていますが、
それができるかどうかは、
結局心の状態次第だということです。
きっと普段の生活の中で、
このような「知識の裏切り」を
行っていると思います。
人にはそういう性質があるからです。
しかし、ライフスキルを高め
フローな人生を送るためには、
まずそのような自分に
気付くことから始めていきましょう。
それがフローなあなたをつくり、
知識として知っていることを、
実際に行動として行える、
すなわち自分を裏切らない自分に
なっていくことができるのです。
P.S.
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↓
第2の脳のつくり方