まず与える、の誤解

    投稿日:2014-04-03投稿者:

    連休に泊りがけで
    子ども達をディズニーランドへ連れていく。

    疲れきっているし、お金もなくなる。
    明日からはまた仕事。

    ですが、子ども達が喜んでいれば、
    不思議とノンフローにはなりません。

    むしろフローなのです。

     

    おはようございます。
    スポーツドクターの辻秀一です。

     

    人は、相手の喜びを
    自分の喜びとして感じることができます。

    相手が喜んでくれたら、
    すなわち相手がフローに傾けば、
    自分もフローに傾くのです。

    相手が喜んだ分、自分は
    損した気分になるというようには
    人間はできていません。

     

    これを「フォワードの法則」と言います。

    与えることで、自分自身も
    フローになるという法則です。

     

    これは、決して与えれば見返りが返ってくるから
    フローになるのとは違います。

    もちろん、何か見返りがあれば、
    それはそれで嬉しいでしょう。

    何かをもらえればフローになります。

    よく、成功するためにはまず与えなさい
    と言われることもありますし、
    与えることが、欲しいものを得るための
    条件のように言われています。

     

    しかし、このように見返りを期待して
    何かを与えようとする行為は、
    必ずしもフローになる行為ではありません。

    確かに、望んだように見返りがあれば、
    フローになるかもしれませんが、
    その期待が外れればノンフローになります。

    フローになれるかどうかを
    相手に依存しているので
    ライフスキル的な与えるという
    発想ではないのです。

     

    一方で、人は見返りなどなくても、
    自分が何かを与えて相手が喜んでくれる
    という事実だけでフローになることができます。

    具体的に何かを与えずとも、
    何かを与えようと考えているだけでも
    フローになることができます。

    例えば、プレゼントをあげようと
    計画しているだけで、
    フローになることができるのです。

     

    お金や物を与えるということが大切なのではなく、
    “与えると考えている” ことが重要なのです。

    これこそまさに、
    与えるというライフスキルであり、
    自分の思考のエネルギーによって、
    自分にフロー化を起こすスキルなのです。

    与えると考えることは、
    相手のためにもなりますが、
    何より自分のためであり、
    自分がフローになるための
    ライフスキルなのです。

     

    「何を」与えるのか?
    「なぜ」与えるのか?
    「どうやって」与えるのか?

    という認知的な思考から離れ、
    ただ与えると考える思考の習慣を
    持ってほしいと思います。

     

     

    P.S.
    認知的な思考に慣れているわたしたちは、
    ライフスキル的な与えるという思考が苦手です。

    その感覚を取り戻し、自分をフローにできる
    新しい思考習慣を身につけませんか?

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