投稿日：2014-07-02投稿者：
今、ぼくの目の前を
虫が飛び去っていきました。
パソコンに向かってキーボードを
タイピングしている横を、
黒い点が舞っています。
目の前を過ぎ去っていったところを
目で追おうとしても、
速すぎてとてもついていけません。
小さい虫で、常にぼくの周りを
飛び回っている気がします。
どこか壁にでも留まって
落ち着いてくれたらいいのに……
などと思いながら
集中力をかき乱されることに
イライラしてしまいます。
「あ、今ウザいって意味付けたな」
ふと、そう思いました。
虫はただ部屋の中を飛び回っているだけ。
自分の周りを飛び回っているように思えても、
単にスピードが速いから遭遇する頻度が
多いだけかもしれません。
虫が意図して、
ぼくの仕事の邪魔をしようとしているなんて、
そんなことはないのです。
そんな虫の挙動に心が持っていかれ、
意味を付け、自分の心を
ノンフローにしているのは
自分自身なんですよね。
そう思うと、何だか今まで
虫の行動に一喜一憂していた自分が
おかしくなってきました。
ぼくたちは、常に外界の出来事に
意味を付けています。
常に、です。
何となく自分に都合の悪い出来事だと、
意味付けしたなと省みたりしますが、
どんなことにも意味を付けているのです。
人間がコミュニケーションを取ったり、
物事を考察したり、考えたりするには、
意味付けが必要ですから、
これは仕方の無いことですよね。
でも、それに気付かずに生きているわけです。
気付けずにいると、
意味付けに心がとらわれてしまいます。
そして、自分ではコントロールできないことに
イライラしたり不安になったりと、
ストレスを抱え込んでしまいます。
虫の動きは、どうやってもコントロールできません。
でも、別に虫に「ウザい」という意味は
そもそも付いていなくて、
自分が今しがた付けた意味なんだ、
と分かれば、虫をコントロールできるかどうかは
問題ではなくなってしまいます。
なぜなら、自分の心は
自分で決めることができるからです。
今、ぼくは虫が飛び交う中でも、
こうして集中してメールを書くことができました。
自分の心を自分で決めた
結果なのだと思います。
― フローマインド事務局
P.S.
周りがどんな状況でも
自分の集中力を保ちたいなら・・・