最後の最後でいつも負ける

    投稿日:2014-07-15投稿者:

    ホメオスタシスって知ってますか?

    日本語に訳すと、恒常性と
    言われています。

    常に同じ状態を保とうとする
    生物の機能のことで、
    例えば体温がそれです。

    恒温動物である人の体温は
    一定の範囲に保たれていますよね。

    これを逸脱すると、
    体に異常が出て来るわけです。

     

    このホメオスタシス、
    元々、生物学の言葉のようですが、
    心理学でも使われるそうです。

    つまり、心理的にも
    同じ状態を維持しようとする機能が
    あるというのです。

    例えば、今まで人前で話すことに
    苦手意識を持っていたとします。

    過去には人前で話して、
    何度も失敗した経験があります。

    しかし、結婚式でスピーチを頼まれてしまった。

    失敗したくないと思い、
    スピーチの本を買って、
    原稿を練りに練って
    何度も練習します。

    友人の前でもリハーサルをして、
    なんとかうまくいきそうだという
    実感もあります。

    そしていざ本番を迎えます・・・

     

    さて、このスピーチはうまくいくでしょうか?

    十分練習もしたので
    うまくいくかもしれません。

    苦手意識がなくなって、
    堂々と話せるように
    なっているかもしれません。

    それは正直分かりませんが、
    ホメオスタシスという側面からみると、
    失敗する可能性があります。

    今までの認識では、
    「人前で話すのが苦手」
    というのが正常です。

    「スピーチが得意」とか、
    「スピーチがうまくいく」
    という状態は、異常ということになります。

    すると、心理的にも今まで通りの状態を
    保とうとしますから、無意識に
    下手なスピーチをしてしまう可能性があるのです。

    つまり、自分自身への意味付けが、
    行動を無意識に支配していると言えますね。

     

    同じような経験が昔あります。

    学生のころ、友人とパターゴルフを
    していた時のことです。

    それまでの経験に基づく意味付けでは、
    わたしはゴルフが苦手ということになっていました。

    ですが、その時はどういうわけか、
    スコアが良いのです。

    トップ争いをしていました。

    一緒に回っている友人たちも
    いつもと違うパフォーマンスを出すわたしに、
    「どうしたの?」と声をかけてきます。

    しかし、最終ホールを迎えて、
    異変が起こりました。

    全然入らないのです。

    結局ズルズルと点数が増えていき、
    最終的には妥当な順位に落ち着きました。

     

    今考えると、あれはホメオスタシスのような
    ものだったのではないかと思います。

    最後の最後でいつも勝負強さを発揮できない人は、
    もしかしたら、この自分自身への意味付けが
    原因なのかもしれないですね。

    意味付けの影響はすごいですね。
    (と、また「すごい」と意味を付けてしまう……)

     

    ― フローマインド事務局

     

     

    P.S.
    自分のパフォーマンスを下げている
    意味付けが、あなたにもありませんか?

    ライフスキルを身に付けると、
    意味付けから解放され、
    本来の自分の力を発揮できるようになりますよ……

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