【危険】定義すること

    投稿日:2014-07-17投稿者:

    おはようございます。
    スポーツドクターの辻秀一です。

     

    スポーツ選手が、フローの究極の状態である
    ゾーンという状態に入ることがあります。

    ゾーンとは、自分のパフォーマンスが
    最高潮に発揮されている状態です。

    ピッチャーが球を投げるときに、
    キャッチャーが目の前に見えたり、
    ゴルフのホールが大きく見えたり、
    絶対にシュートを外す気がしなかったり、

    このような体験をするアスリートがいます。

     

    ですが、このような体験があるばかりに、
    ゾーンにならなきゃ、ゾーンにならなきゃ、
    と心がとらわれてしまっている
    選手も少なくありません。

    そのとらわれがある内はノンフロー状態ですから、
    パフォーマンスは出にくくなってしまいます。

     

    あなたも、フローやライフスキルという
    概念を知ってしまったばかりに、
    フローにならなきゃ、と思うことが
    あるのではないでしょうか?

    ですが、どうしてフローになることが
    できないのでしょうか?

    フローというのは、揺らがず・とらわれずな感じ
    と表現したり、ごきげんと表現したり。
    色々と言葉を使った表現方法はあります。

    わたしはフローのことを説明するのが
    仕事ですから、フローとは何なのか、
    言葉で定義しています。

    認知的に言葉で定義しなければ、
    人には伝わらないからです。

     

    しかし、その一方で、フローというのは
    心の状態のことなので、言葉で簡単に
    表現できるものではありません。

    フローとはどんな状態か?

    それは人それぞれ感じ方も、
    表し方も違うのです。

     

    わたしが書籍や文章、言葉でお伝えしている
    フローという状態があります。

    それをフローの絶対的な定義として、
    「この定義の通りにならなきゃダメだ!」
    となってしまっていないでしょうか?

    それは新しいとらわれに他なりません。

    フローはかくあるべきという思い込みが
    心のノンフローにしてしまいます。

     

    スポーツ選手が体験するような
    ゾーンの状態だけがフローではありません。

    幸福感・充実感・達成感・満足感
    全てが満たされていてハッピーな状態、
    それだけがフローでもありません。

    フローの形には色々あるのです。

    あなたにとってのフローっぽい心の状態は
    どんな感じでしょうか?

    心の状態の小さな変化に
    もっともっと眼を向けてみてください。

     

     

    P.S.
    あなたにとってのフローな状態を
    できるだけ感じるためには、
    フローになろうとするよりも、
    ライフスキルを磨くことに集中してみましょう。

    そのためには、このプログラムを
    繰り返し学んでみてください。

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