症状が出てから来てください

    投稿日:2014-08-18投稿者:

    おはようございます。
    スポーツドクターの辻秀一です。

     

    「失って初めて、その大切さに気付く」
    という表現を、よく耳にすることがあるでしょう。

    人間というのは、具体的な問題に
    直面しない限り行動しにくい生き物です。

    普段から健康を意識する人より
    病気になってから初めて
    自分の健康に気を使い出す人の方が
    多いのは確かです。

    でなければ、医療業界はもっと
    治療ではなく予防に力をいれるはずです。

    多くの医者、病院、医療施設は、
    病んだ人をケアするために存在します。

     

    予防はもとより、もっと健康になりたい、
    健康のために何かできることをしたい、
    と考える人が、病院へ行っても
    相手にしてくれないでしょう。

    症状が出てから来てください、
    と言われてお終いです。

     

    しかし、わたしはもっと、
    人の成長したいという欲求や、
    より良くなりたいという気持ちに
    応えていきたいと考えています。

    心が病んでから対処療法的に
    どうにかしようとするのではなく、
    そもそも病んだりしない心をつくっていくには
    どうしたらいいのか、ということを
    もっと大切にしたいと思っているのです。

     

    もしかしたらあなたの会社でも、
    メンタルヘルスに関する問題を
    抱えているかもしれません。

    しかし、多くの人は、
    メンタルの問題が発覚してから、
    カウンセリングやメンタルケアなどの
    対策を講じます。

    後手後手に回っており、
    普段からメンタルトレーニングする
    という意識はほとんどないのが現状です。

    それでも、わたしが関わらせて頂く企業は、
    普段から会社の仕組みの中に、
    心について考える時間や、
    心について目を向ける時間を設けるなど
    工夫を行っています。

     

    何か特別なことをしているつもりはありません。

    心をもっと見つめる。
    人間として当然のことだと
    そう思っています。

    しかし、目に見える実害がない時点では、
    時間がないなどの理由で、どうしても
    心のケアやトレーニングがおろそかに
    されてしまいがちです。

    ですが、まずは心を整えてから
    ものごとに取り組んだ方が、
    ストレスも少なく、しかも結果もでやすい。

    生産性も落とさず、
    メンタルヘルスのコストもかからず、
    結果的にこちらの方が
    組織としてのパフォーマンスも
    高くなるはずです。

     

    社員を部品として扱っているなら、
    問題が起きれば交換すればいい、
    という発想になってしまうかもしれませんが、

    もしそうではなく、
    チームや組織を大事に思うなら、
    心をもっと大切にしていきましょう。

    人は心で動いているのですから。

     

     

    P.S.
    あなたが、もっとより良くなりたい、
    自分を成長させていきたい、
    と考えているなら、

    心を大事にし、結果の出せる
    自分作りから始めてみませんか?

    コメント




ページの先頭へ