肯定形より否定形?

    投稿日:2014-11-13投稿者:

    おはようございます。
    スポーツドクターの辻秀一です。

     

    フローとはどのような感じですか?
    ゆらがず・とらわれずとは
    どのような感じですか?
    という質問は本当によく頂きます。

    しかし、言葉で説明するのは
    簡単ではないのが本当のところです。

     

    私たちは認知の世界に生きています。
    特に「言葉」を通して、私たちは
    世の中を理解しています。

    言葉によって意味をつけることで、
    私たちは世の中を理解し、
    人とコミュニケーションを取り、
    思考をしています。

    言葉はまさに、認知脳の
    意味付けにほかなりません。

    そのため、ライフスキルの説明をしても、
    その言葉による認知・意味付けが
    働いてしまいますので、
    言葉だけで理解するのは
    難しいと言えます。

     

    例えば、私はフローな感じを
    「ゆらがず・とらわれずな感じ」
    と表現しています。

    しかしだからといって、あなたに
    「ゆらがず・とらわれず」と感じてほしい
    という意味でもないのです。

    私が定義する感じ方ではなく、
    あなたが感じたものを
    大切にしてほしいということです。

     

    「ず」という否定形が付いているので、
    何か肯定的な表現はないのか? と
    質問をされたこともあります。

    「ず」に「ネガティブ」とか「悪い」
    という意味を付けていたのでしょう。

    確かに機能としては、「ず」をつけることで
    否定の意味付けが起こります。

    しかし、否定形の意味がついたことで、
    何か問題があるのでしょうか?

    そこに「悪い」とか「良くない」
    などの意味付けがあるため、
    否定形の表現に違和感を感じたのでしょう。

    そかし、本当はそれも
    認知脳による意味付けなのだ
    ということに気づいていませんでした。

     

    もし、ゆらがず・とらわれずに
    違和感を感じるのであれば、
    別に他の表現でも構いません。

    それこそ、ごきげんな感じ
    という表現で本を書いたこともありますし、
    どうしても認知的に言葉で伝えなければ
    ならない分、私もどんな表現が
    より多くの人に伝わるか
    常に試行錯誤しています。

     

    認知の世界で生きている私たちは
    ゆらぎやとらわれの世界で
    生きているようなものです。

    ゆらがなくなることも、
    とらわれなくなることも
    認知脳が働く限りは不可能ですし、
    それは私が目指したいところでもありません。

    ゆらがず、とわられずな“感じ”であって、
    「ゆらぐな」とか「とらわれるな」という
    ことではないのです。

     

    あなたにとってしっくりくるフローは、
    どんな感じですか?

     

     

    P.S.
    フローを実感するためには、
    ライフスキル磨きを続けていきましょう

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