投稿日:2015-01-06投稿者:
物語には終わりがあります。
シンデレラは王子様と結ばれて終わりですし、
ドラクエなら魔王を倒せば終わりです。
私たちも色々な物事に終わりをつくっています。
節目、と呼ばれるものです。
中学校は 3 年で卒業ですし、
会社は 65 歳で定年ですし、
1 年は 365 日で終わります。
でも、これらは終わりであると同時に、
また次へのスタートとなっていて、
この終わりと始まりを延々と繰り返して
いるわけですよね。
終わりや始まりも意味付けなので、
結局私たちは、死ぬまで「生きる」
という活動を続けていくことになります。
つまり、終わりがあるというのは
ある種の幻想なんですね。
結果エントリーの人は、
この終わりという幻想に
とらわれている気がします。
かく言う私も、成功という結果を得れば、
人生の全てがうまくいくかのような
思い込みを持っている時期がありました。
でも、例え成功と言われるような結果を
得たとしても、その後も人生は続きます。
例えばオリンピック選手が
金メダルを取ったからと言って、
それで選手としての人生が
終わるわけではありませんし、
現役を引退したとしても、
また次の人生が始まります。
もし、オリンピック選手が
金メダルという結果だけにフォーカスして、
それだけに執着して生きてきたのなら、
金メダルを取った直後に
燃え尽きてしまうでしょう。
なぜなら、それが終着点だったため、
その先に何もないからです。
もし、年収 1 億円になることで、
自分は成功者になれると考えている人は、
それを達成した直後、燃え尽きてしまうでしょう。
なぜなら、その先に目指すものが
なかったからです。
私たちの人生には、確かに節目があり、
物事の区切りはありますが、
人生が終わるわけではありません。
物語は死ぬまで続くわけです。
辻先生は、自分を磨くことで、
その時の自分にふさわしい結果が
やってくると言います。
自分の内側に思考を向け、
心をはじめ、必要な知識や能力など
自分を磨くことを日々繰り返していけば、
自ずと欲しい結果がやってくる・・・
物語の終わりを目指しているわけではなく、
自分づくりにフォーカスしているので、
燃え尽きることもモチベーションが
上下することもなく、
安定したパフォーマンスを
発揮できるのだと思います。
新年が始まり、
新しい目標を決めた人も多いと思います。
でも、目標達成が
物語の終わりではないですよね。
目標は目標で、
期限までに達成するために
するべきことをしてほしいですが、
心を磨くトレーニング、
つまりライフスキルを磨くトレーニングは、
今年も来年も、その後もずっと、
死ぬまで続けていきましょう。
P.S.
ライフスキルは死ぬまで必要なスキルで、
トレーニングに終わりのあるスキルではありません。
今後不要になる日がくることもなければ、
必要ないタイミングか訪れることもありません。
どうせ必要になるなら、早いうちに
身につけた方がいいと思いませんか?